blog
ガンステッドテクニックとは
パーマー系カイロプラクティックのテクニックの中に、ガンステッドテクニックというものがあります。
数多あるカイロプラクティックテクニックの中で、最も習得が難しいテクニックだと言われております。
クラレンス・ガンステッド氏により考案されました。
クラレンス・ガンステッドD.C.
1898年~1978年
簡単に説明しますと、「脊柱(フルスパイン)に存在する歪みを下から整えて神経の流れを良くする」テクニックになります。
カイロプラクティックの歴史は、1895年にD.D.パーマー氏が創始したことから始まります。
時代が進み、1930年代には息子のB.J.パーマー氏が、第一頚椎のみを対象とするターグルリコイルテクニックを考案し、カイロプラクティックはより発展し世の中に広まっていきました。
さらに1940年代になると、脊柱全体をより包括的に評価するアプローチとしてガンステッドテクニックが産声を上げました。
ガンステッドテクニックは、カイロプラクティックの中で最も科学的かつ習得が難しいテクニックと言われています。
何年やっていても、本当に難しいテクニックだと感じています。
「よく切れるナイフ」と例えられますが、使いこなすためには人生をかけて習得していかなければいけないと思います。
まさに“生兵法は大怪我のもと”です。
しかし、ガンステッドテクニックは、その難しさに比例して、効果は絶大です。
万能ではありませんが、ガンステッドテクニックにより素晴らしい結果がでることが多々あり、その都度志して良かったなと感じております。
ガンステッドテクニックは、とくに背骨の神経圧迫にこだわり、科学的に問題の背骨を見つけ出し、その問題を取り除くことで神経伝達を改善させて身体を治していく治療法です。
また、全身の骨格に対しての矯正方法があり、背骨以外の関節も対応可能です。
【特徴】
- 身体の土台となる骨盤(仙腸関節)から治療をしていく。
- 凸側からアプローチを行う。椎間板は平行でなければならない。
- 椎骨の後方変位を取り除く。
- 神経圧迫測定器(ナーブスコープ)・レントゲン分析・モーションパルペーションなどにより、的確にサブラクセーションを見つけ出す。
- サブラクセーションを的確にかつ「捻じらず」に矯正をする。etc.
ガンステッドテクニックで使用する治療道具
これらのシステムにより、治癒へと導くのがガンステッドテクニックになります。
骨盤から頚椎・後頭骨までレントゲン写真を使って科学的に分析をします。
一つ一つの椎骨の角度やアライメント(骨の並び)を「線引き」 をして評価します。
これによりサブラクセーションといわれる原因の骨を見極め、アジャスト(矯正)の参考にします。
レントゲンはあくまでも参考にするものであり、他にもナーブスコープといわれる皮膚表面温度の確認や、触診が非常に重要となります。
ちなみに、ガンステッドテクニックでは神経圧迫を重要視していますので、矯正箇所は慎重に決定いたします。
※矯正箇所は、ただ単に「ズレているから」や「固いから」という理由で決めません。(カンパンセーションといい二次的にかばっている部分の可能性があるからです。)
このようにガンステッドテクニックは科学的であり、非常に習得が難しいものですが、使いこなせればとても効果が高い治療法になります。
- 私がカイロプラクティックを選んだ理由についてはこちら






