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2026-03-14 10:00:00

「ボキボキ」の正体とは?岡山市のカイロプラクターが物理学と解剖学で解説する矯正の仕組み

 

かずあき鍼灸整骨院です。

 

今回は、骨のボキボキについてお話をしたいと思います。

 

 

 

●矯正で音が鳴る「ボキボキ」の正体は窒素ガス

 

骨に速い刺激を加えて矯正するテクニックのことをスラストといいます。

 

 

よく患者さんに「骨をボキボキするの?」「ボキボキは安全なの?」と聞かれます。

 

 

 

治療をする人間が、関節の構造を理解して正しい方向に骨を動かせば関節が鳴ったとしてもなんの危険もありません。

 

 

 

そもそも正しく治療をしているカイロプラクターは、ボキボキ鳴らすことを目的としていません

 

 

 

岡山市のかずあき鍼灸整骨院によるガンステッドテクニック頸椎矯正の解説図

 

ガンステッドD.C.の頚椎矯正

ガンステッドカイロプラクティック科学&芸術

ルネッサンスジャパン 塩川満章 引用

 

 

 

※ガンステッドテクニックについてはこちら 

 

 

 

関節に対して治療を行い、それに伴い結果的に関節が鳴っただけの話です。

 

 

 

(※関節治療の必要性や“ズレ論争”などについてはこちら

 

 

 

目的はあくまで、正しい位置にミリ単位で骨を戻すことです。

 

 

逆にいえば、音は鳴ろうが鳴るまいが正しく骨が動いていればそれで良いのです。

 

 

関節に対して刺激をしますので、関節の中の圧力が変わり窒素ガスが弾けて「ボキッ」と音が鳴ります。(キャビテーション現象から生じるクラック音)

 

 

※関節の音が鳴ると脳内物質である「エンドルフィン」が出るといわれています。それによりスカッとした気持ちよさを感じますが、動かしたい骨が正しく矯正されているかは全く別の話です。(正しく矯正されたかの判断は触診などで確認します)

 

 

 

 ●なぜカイロプラクティックでは、わざわざ怖がられる恐れのあるスラスト(素早い刺激)を治療で用いているのか?

 

理由は、スラストにはメリットがあるからです。

 

 

 

それは、数学の力積(力×力が加えられた時間)が関係するのですが、簡単にいうと「だるま落とし」の原理です。

 

じわっと押すよりも速く押す方が、上下との摩擦が少なくすみます。

 

 

  

カイロプラクティックのスラストを説明するだるま落としの原理

 

 

 

テーブルクロス引き」も同じ原理です。

 

 

要するに、速く動かすことで周りの組織に負担をかけずに、動かしたい所だけを動かせる利点があるのです。

 

 

また、運動エネルギーも関係しています。

 

簡単に説明しますと、トンカチを想像してください。

 

 

 

運動エネルギーの法則を用いたカイロプラクティック矯正の効率性

 

 

 

釘をじわっと押してもなかなか埋まっていきませんが、素早く打つことでより力が伝達されて釘を打つことができます。

 

ちなみに、トンカチの頭の重さを倍にしてもエネルギーは倍にしかなりませんが、速さは二乗ですので、速さが倍になるとエネルギーは4倍になります!

 

 

K = 1/2mv^2

 

 

スピードを使うことで、効率的に運動エネルギーを増幅させることができます。

 

 

 

●安易な回旋(ねじり)矯正に潜むリスクと解剖学的視点 

 

スラストにおいて、速く押すことのメリットをお話ししましたが、逆にデメリットもあります。

 

 

スピードを使うのでブレやすく、力の方向や強弱のコントロールが難しくなります。

 

 

背骨はとても複雑な構造をしております。

 

 

脊髄神経や椎骨動脈(頚椎)・椎間板やルシュカ関節頚椎などにどのようなリスクがあるのかを考えないといけません。

 

(※首の回旋矯正を長年受け続けている方や、自分で首を鳴らすことをされている方は、くちばし状変形の部分がルシュカ突起とぶつかり、それにより骨折していたりします。)

 

 

解剖学の重要性を考慮せず「ボキボキと鳴らすことを目的」に回旋を主とした矯正などを行うと非常に危険です。(YouTubeなどSNSで散見されます)

 

 

 

● 一人ひとりの関節に合わせたオーダーメイドの刺激量

 

当院において治療で用いている「ガンステッドテクニック」では、椎骨の後方変位を取り除くことを重要視しておりますので、後方から前方への矯正が主となります。

  

列車はレールに沿って動かないと脱線してしまいます。

 

脱線しなくても大きな力がかかればレールや車輪が歪みます。

 

関節も同じでレールのように動かせる方向は決まっております。

 

 

 

椎間板の方向に合わせた背骨の正しい矯正方向

背骨の正しい矯正方向(椎間板の方向で後方から前方)

ガンステッドカイロプラクティック科学&芸術 ルネッサンスジャパン 塩川満章 引用

 

 

 

また、回旋がメインの矯正は音は鳴りやすいですが、頚椎や腰椎などを正しいカーブに戻すことはできません。

 

いつまで経っても背骨の機能は改善しないのです。

 

 

ちなみに、関節の固さは個人差があり、矯正の方向や力加減は一人ひとり全く違います。

 

関節が硬く可動域がせまい方に強い力でいき過ぎた矯正を行うと、逆に組織を傷めてしまい炎症などがおきてしまいます。(人為的な捻挫といえます)

 

 

また、原因の骨ではなく、補正作用(カンパンセーションといいます)の骨など、間違った部分に矯正を受け続けている方は、どんどん状態は悪化していきこじれてしまいます。

 

 

当院ではそのようなリスクを理解した上で、慎重かつ丁寧に関節の治療を行っております。

 

 

 

※嫌がられている方に無理にスラストを行うことは致しません。

また、年齢や柔軟性などを考えて、お一人おひとりに合った治療方法を使い分けますので、年配の方や小さいお子様もご安心ください。

 

 

 

※ご高齢で骨粗鬆症などがある場合でも骨に対する治療を行いますが、治療方法や刺激量を慎重に判断してお一人お一人に合った施術を行っています。

 

  • 解剖学的に骨のどこが折れやすいのか?
  • 物理学的に骨にどういう外力が加わると折れるのか?
  • 生理学的に骨密度や骨質が低下した場合に、どの程度強度が変化するのか?

 

これらを把握し、少しでもリスクがあると判断した施術方法は行っておりません。

 

 

 

●当院が「鳴らすこと」を目的とした要望をお断りする理由

 

当院では、「ボキボキ鳴らしてほしい」という要望はお断りしております。

 

今までお話ししたように、当院の治療方針は身体の機能を改善していくことです。

 

治療において関節が"鳴る"ことはありますが、"鳴らす"ことを目的としていません。

 

鳴らすことが目的になれば、適切な刺激ではなくなり、機能改善していかないからです。 

 

 

 

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