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2023-05-05 09:57:00

なぜ【関節】(骨組み)の治療が必要なのか?筋肉をゆるめるだけでは解決しない理由

 

かずあき鍼灸整骨院です。

 

 

当院の治療方針は「背骨の位置を整える」ことをメインとしております。

 

 

なぜ筋肉ではなく関節(骨組み)の治療が大事なのか?

 

 

慢性症状の原因は、骨組み(骨盤から背骨)によるものがほとんどで、筋肉の緊張は「原因」ではなく「結果」だと考えているからです。

 

 

骨盤から背骨の関節が捻じれたり傾いたりすることで、身体の屋台骨が揺らぐ状態になります。

 

 

 

【関節の説明】

 

「関節」は骨と骨がつながっている部分です。

 

全身に約300ほど存在しています。(可動性のある滑膜性関節や、ここでは線維結合や軟骨結合も含めております)

 

隙間があるので力が加わると数ミリですがズレようとします。

 

(わずかでも隙間がある部位は、圧力を逃がす機能を残していると私は考えています。それがいらなければ骨化して骨結合になるはずです。)

 

大きく逸脱してしまうと脱臼です。

 

脱臼しないように骨同士は靭帯でつなぎ止められています。

 

また関節包という膜に覆われ「陰圧」といわれる状態になっていて、骨と骨は引き付けあっています。

 

関節に外力や筋肉による牽引力などメカニカルストレスが加わることで、骨が数ミリズレた状態で引き付けあい、その状態で固定されることがあります。

 

微細なアライメント変化(ミスアライメント)により関節の遊びがなくなった状態になります。

 

これが関節のズレです。

 

(※一般的に「関節のズレ」というと、骨が大きく歪んでいる印象を持たれている方が多いのですが、実際のズレはほんの数ミリの微小な変化です。)

 

長引くと靭帯や関節包がその状態に馴染んでしまい機能不全になります。

 

背骨の関節に機能不全(動きの制限など)が起きると重心バランスが崩れたり、椎間孔が狭くなり神経圧迫が起きてしまいます。

 

 

【関節のズレ論争について】

 

“関節のズレ”(ミスアライメント)に対して、

 

「医学的根拠がない」
「そんなものは存在しない」
「それを証明できるのか」

 

といった否定的な意見を耳にすることがあります。

 

私自身は、ズレている関節には「遊びの消失」「軌道のブレ」「滑りの低下」など、微細な機能変化が生じていると考えており、それらを触診によって評価しています。

 

ただし、この評価は非常に難易度が高く、一定以上の熟練を要するものだと思います。

 

また、こうした関節機能の変化は静止画像には写りません。

 

カイロプラクティックでは、構造的なアライメント変化を画像分析することもあります(※画像診断は医師のみが行えます)が、評価の中心はあくまでも触診です。

 

特にモーションパルペーション(動的触診)は、関節の動きを直接評価するための重要な検査法とされています。

 

関節のズレ、すなわち局所的な関節機能不全(動きの硬さや滑走障害)は、現状では主に触診によって評価されています。

 

大切なのは、

「画像上で歪んでいるかどうか」

よりも、

「その関節が機能しているかどうか」

です。

 

また、変形や癒合などによって機能改善が難しい場合には、

「他の部位とどのように協調させるか」

という視点が治療のポイントになります。

 

例えば、長年にわたる変形や特発性側弯症、斜頸などは治療によって形そのものを変えられるものではありません。

 

私たちが向き合っているのは、“歪みを消すこと”ではなく、“身体がより機能しやすい状態を目指すこと”です。

 

治療によって局所への負担を軽減し、日常生活を少しでも楽に過ごせるようになるのであれば、それは十分に価値のあることだと考えています。

 

現時点では、このような機能的変化を十分に数値化・可視化する手段が限られており、共通言語として議論しにくい部分があります。

 

そのため、否定的な意見が生まれるのも自然なことだと思います。

 

ただ、それは「存在しない」という意味ではなく、「定量化が難しい領域である」と捉える方が適切ではないでしょうか。

 

将来的に、こうした機能変化を客観的に評価できる技術が確立されれば、この議論もより整理されていくのかもしれません。 

 

 

 

重心バランスが崩れると、様々な部分で踏ん張ろうとして筋肉や靭帯に負担がかかり、それが痛みなどに変わります。(筋肉や靭帯が引き延ばされてブレーキをかけてくれます)

 

 

このように、慢性症状での「筋緊張」は、長年の姿勢偏った動き方など骨格の癖が原因になります。

 

この場合の筋肉の緊張は「原因」ではなくかばっているだけなので、当院では筋肉をほぐしたりは一切しません。

 

 

逆に慢性症状ではないもの、例えばスポーツでの筋疲労や、普段しない動きなどによる単なる一時的な使い痛みなどの「筋緊張」では、筋肉をほぐす治療をすると回復が早くなるので良いと思います。(あん摩マッサージ指圧・鍼灸・電気治療など)

 

 

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運動などによる筋緊張をほぐすのはいいが…

 

 

慢性的に身体の歪みがひどい方は、例えば骨盤で右に倒れて、次に腰が左に倒れて、またその次に肩が右に倒れて、更にまたその次に首が左に倒れるというような複雑な状態になっています。

 

 

歪み方は、10人いたら10通りなのですが、とにかく長年悪い姿勢が続いている方は、どちらにしても複雑な歪みになっています。

 

 

 

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歪みを放っておくと複雑化していく

 

 

なぜ、歪みはこんなに複雑になるのでしょうか?

 

 

その理由は、「人間の身体は頭を水平垂直に保つことを最優先にしている」からです。

 

 

例えば、何かしらの理由で土台である骨盤が右に傾いたのであれば、それより上の部分の頭まで一緒に右に倒れようとするはずです。

 

 

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ピサの斜塔 

 

 

建築物が傾いた場合はそのままですが、人間の身体の場合は、土台が傾いたとしてもどうにか頭は真っすぐにしようと修正します。

 

これを「補正作用」といいます。

 

 

頭の傾きを常に見張っているのは、耳の奥にある内耳という部分です。

 

 

内耳にある平衡感覚(前庭神経)が働きバランスを取ってくれています。

 

 

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内耳で頭の傾きを感知している 

 

 

その証拠に、お見かけしたことがあるかと思いますが、どんなに背中が丸くなっていても、頭だけは正面を向いている方がいます。(亀背の方など)

 

 

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亀背でも頭は真っすぐを維持しようとする 

 

 

このように、補正作用の働きにより、他の部分がどうなろうとも頭だけは垂直水平を保とうとします。

 

 

では、骨盤の傾きから身体が歪む例を考えてみます。

 

骨盤が傾いて固まってしまい、そこが動かなくなると、違う部分(腰椎・胸椎・頚椎)で戻そうとします。

 

(背骨には椎間板というクッションがあるのでそれが犠牲になります。)

 

今度は更にかばった所で耐えきれなくなれば、今度はまた違う部分で戻そうとします。

 

 このかばってかばってを繰り返して身体の歪みは複雑化していきます。

 

 

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①の状態で踏ん張っている筋肉(黄色矢印)をほぐすと傾きがもっと強くなる

 傾きが強くなると、別の場所(②の部分)で反対に戻そうとする

  

 

 

慢性的な姿勢が原因の筋緊張の場合は、筋肉をほぐす施術を行うと、その歪みの進行が加速します。

 

 

ほぐすことでかばっている部分が変わります。

 

そうすると、最初にしんどかった筋肉の痛みはなくなります。

 

しかし、最初の歪みが治っているわけではありません…

 

最初の歪みはそのままで、新たに歪みが増えてしまったのです。

 

そうなると、新たな歪みの部分に痛みが出てくることになります。

 

 

このように、長年患っている方ほど、歪みが多くなり複雑化しています。

 

 

安易に筋緊張があるからといってほぐしていると取り返しがつかなくなってしまいます。

 

 

それよりも、傾いた原因の骨組み(関節)を早く元に戻すということをしなければ解決にはなりません。

 

 

歪んだ姿勢が長く続けば続くほど、脳がそれを覚えてしまいその状態で馴染んでしまいます。

 

 

馴染んでしまったら、それを変えていくのはとても困難です。

 

 

そうなる前に、姿勢(骨組み)のケアをされておくことをお勧めいたします。

 

 

当院のパーマー系カイロプラクティックでは、関節の機能を改善でき根本的な解決が可能です。(残念ながら骨や軟骨自体が変形したものはもどせません…) 

 

 

 

 

 

  • 骨盤は歪む?歪まない?についてはこちら

 

 

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