blog
ドロップベッド(トムソンテーブル)について
かずあき鍼灸整骨院です。
今回は、当院でも治療で使用しているドロップベッド(トムソンテーブル)について話したいと思います。
クレイ・トムソンD.C.が1950年代に考案しました。
クレイ・トムソンD.C.
ドロップベッドのメリットは「小さな力で安全かつ効果的」にズレた部分を矯正できることです。
※骨の矯正(スラスト)について詳しくはこちら
骨盤・腰部・背中・頚部の各パーツがそれぞれ数センチ程度上下に可動するようになっており、矯正したい場所だけを動かせます。
リフトアップして落ちる時の重力(位置エネルギー)を利用するので、軽い力で矯正できます。
ドロップベッドといってもメーカーやモデルなど様々あります。
当院で使っているものは、世界中で多くのカイロプラクターに愛用されているハイグレードモデル「ゼニス440」であります。
このモデルのメリットとして、
①コンプレッサーによる圧縮空気を利用し、ソフトでスムーズなコッキング(リフトアップ)により、安全でストレスのない効率的な矯正が可能。
②骨盤部は、前下方・直下・後下方(3方向)へのドロップ方向切り替えで、多様な手技にも対応可能。
③ベッドが起立する機能(ハイロー機能)により、自力でベッドに乗ることが困難な患者さんにも負担をかけないことが可能。
また、立った状態からそのまま寝られるので、正確な脚長差の判断をすることが可能。
「ガタンッ」という音はしますが、全く痛みなどはありません。
このドロップというのは治療家に力は必要ありません。(むしろ力を入れて押したらいけません!強い力で押すと逆に効果はでません…)
ドロップに軽く触れたら落ちるくらいの加減にしておかなければいけません。
※とても優れたベッドですが、このベッドが治療をするわけではありません。
それを使いこなす治療家により「治療効果」が変わります。見立てが重要です。
考案者のクレイ・トムソンD.C.の治療哲学や治療理論を理解し、
各種検査や触診などから、どこをどのようにドロップをするのかを見立て、
ドロップの力加減や力の方向・リスクの判断などを考えないといけません。
このベッドを効果的に使いこなすスキルを得るまでには多くの習得時間が必要です。
つまり、優れた指導者から質の高いカイロプラクティック教育を受けずに、このドロップベッドだけ取り入れても使いこなすことは困難であると思います。
(どんなに速いF1マシンでも、レーサーが乗りこなすための経験や技術・知識などがないとマシンの能力を発揮できないのと同じです)
私はこのベッドを効果的に使うための準備をしてきました。
来院された方がはやく「治癒」に向かうために尽力いたします。
※関節の治療の必要性についてはこちら