blog
なぜ関節(骨組み)の治療が必要なのか?
かずあき鍼灸整骨院です。
当院の治療方針は「背骨の位置を整える」ことをメインとしております。
なぜ筋肉ではなく関節(骨組み)の治療が大事なのか?
慢性症状の原因は、骨組み(骨盤から背骨)によるものがほとんどで、筋肉の緊張は「原因」ではなく「結果」だと考えているからです。
骨盤から背骨の関節が捻じれたり傾いたりすることで、身体の屋台骨が揺らぐ状態になります。
【関節の説明】
「関節」は骨と骨がつながっている部分です。
隙間があるので力が加わると数ミリですがズレようとします。
大きく逸脱してしまうと脱臼です。
脱臼しないように骨同士は靭帯でつなぎ止められています。
また関節包という膜に覆われ「陰圧」といわれる状態になっていて、骨と骨は引き付けあっています。
関節に外力などが加わることで、骨が数ミリズレた状態で引き付けあい、その状態で固定されることがあります。
これが関節のズレです。(長引くと靭帯がその状態に馴染んでしまいます)
関節がズレると、動きが悪くなったり、支えにくくなったりしてしまいます。(関節の機能不全)
背骨の関節に機能不全が起きると重心バランスが崩れたり、椎間孔(神経の出入りする所)が狭くなり神経圧迫が起きてしまいます。
重心バランスが崩れると、様々な部分で踏ん張ろうとして筋肉や靭帯に負担がかかり、それが痛みなどに変わります。(筋肉や靭帯が引き延ばされてブレーキをかけてくれます)
このように、慢性症状での「筋緊張」は、長年の姿勢や偏った動き方など骨格の癖が原因になります。
この場合の筋肉の緊張は「原因」ではなくかばっているだけなので、当院では筋肉をほぐしたりは一切しません。
逆に慢性症状ではないもの、例えばスポーツでの筋疲労や、普段しない動きなどによる単なる一時的な使い痛みなどの「筋緊張」では、筋肉をほぐす治療をすると回復が早くなるので良いと思います。(あん摩マッサージ指圧・鍼灸・電気治療など)
運動などによる筋緊張をほぐすのはいいが…
慢性的に身体の歪みがひどい方は、例えば骨盤で右に倒れて、次に腰が左に倒れて、またその次に肩が右に倒れて、更にまたその次に首が左に倒れるというような複雑な状態になっています。
歪み方は、10人いたら10通りなのですが、とにかく長年悪い姿勢が続いている方は、どちらにしても複雑な歪みになっています。
歪みを放っておくと複雑化していく
なぜ、歪みはこんなに複雑になるのでしょうか?
その理由は、「人間の身体は頭を水平垂直に保つことを最優先にしている」からです。
例えば、何かしらの理由で土台である骨盤が右に傾いたのであれば、それより上の部分の頭まで一緒に右に倒れようとするはずです。
ピサの斜塔
建築物が傾いた場合はそのままですが、人間の身体の場合は、土台が傾いたとしてもどうにか頭は真っすぐにしようと修正します。
これを「補正作用」といいます。
頭の傾きを常に見張っているのは、耳の奥にある内耳という部分です。
内耳にある平衡感覚(前庭神経)が働きバランスを取ってくれています。
内耳で頭の傾きを感知している
その証拠に、お見かけしたことがあるかと思いますが、どんなに背中が丸くなっていても、頭だけは正面を向いている方がいます。(亀背の方など)
亀背でも頭は真っすぐを維持している
このように、補正作用の働きにより、他の部分がどうなろうとも頭だけは垂直水平を保とうとします。
では、骨盤の傾きから身体が歪む例を考えてみます。
骨盤が傾いて固まってしまい、そこが動かなくなると、違う部分(腰椎・胸椎・頚椎)で戻そうとします。
(背骨には椎間板というクッションがあるのでそれが犠牲になります。)
今度は更にかばった所で耐えきれなくなれば、今度はまた違う部分で戻そうとします。
このかばってかばってを繰り返して身体の歪みは複雑化していきます。
①の状態で踏ん張っている筋肉(黄色矢印)をほぐすと傾きがもっと強くなる
傾きが強くなると、別の場所(②の部分)で反対に戻そうとする
慢性的な姿勢が原因の筋緊張の場合は、筋肉をほぐす施術を行うと、その歪みの進行が加速します。
ほぐすことでかばっている部分が変わります。
そうすると、最初にしんどかった筋肉の痛みはなくなります。
しかし、最初の歪みが治っているわけではありません…
最初の歪みはそのままで、新たに歪みが増えてしまったのです。
そうなると、新たな歪みの部分に痛みが出てくることになります。
このように、長年患っている方ほど、歪みが多くなり複雑化しています。
安易に筋緊張があるからといってほぐしていると取り返しがつかなくなってしまいます。
それよりも、傾いた原因の骨組み(関節)を早く元に戻すということをしなければ解決にはなりません。
歪んだ姿勢が長く続けば続くほど、脳がそれを覚えてしまいその状態で馴染んでしまいます。
馴染んでしまったら、それを変えていくのはとても困難です。
そうなる前に、姿勢(骨組み)のケアをされておくことをお勧めいたします。
当院のパーマー系カイロプラクティックでは、関節の機能を改善でき根本的な解決が可能です。(残念ながら骨や軟骨自体が変形したものはもどせません…)
- 姿勢について詳しくはこちら
- パーマー系カイロプラクティックが治る理由はこちら
- 関節の治療であるスラスト(ボキボキ)についての説明はこちら
頭痛について
かずあき鍼灸整骨院です。
『頭痛』について書きたいと思います。
頭痛の種類は様々ですが、今回は脳自体に問題がないもの(偏頭痛や緊張性頭痛)に絞ってお話をしたいと思います。
※起立性調節障害の診断を受けておられたり、お子様の頭痛でお困りの場合もお読みください。
原因がわからず、でも定期的に頭痛があり、ひどい場合は薬が手放せないで困っているという方は結構いらっしゃると思います。
ちなみに私も以前はひどい偏頭痛持ちでしたので、しんどいお気持ちは良くわかります。
偏頭痛では音や光を過敏に感じることもある
頭痛の原因として、
・栄養素
・天気など気圧の変化
・疲労
・ストレス
・生理痛(女性ホルモン)
など色々と言われております。
しかしこれらは、原因ではなく、ただ単に症状を悪化させるもの(増悪因子)だと私は考えます。
今までに頭痛の患者さんを診てきて(自分の身体も含め)、共通している部分があります。
それは、「頚椎で頭の重みを支えきれていない」という事でした。
頚椎の正常なカーブが崩れていたり、捻じれや傾きがあり、それにより頚部の筋肉に過剰に負担がかかり過緊張している場合がほとんどです。
※骨盤・腰椎・胸椎が原因で頚椎が二次的に悪くなる場合もあります。
逆に、頭痛持ちの方で頚椎に問題がなかったパターンは今までみたことはないくらいです。(脳などに原因がなく)
首を支える筋肉が緊張していると、血行不良となり細胞に栄養が行かずに痛みに変わります。これが緊張性頭痛です。
後頭部には4つの重要な筋肉がある
下を向く姿勢になると、特に後頭下筋群といわれる筋肉が頭を引き戻そうと過緊張します。
頭が前に倒れると後頭部の筋肉は緊張して硬くなる
偏頭痛の原因は未だにはっきりと解明されてはおりませんが、何かしらの原因で血管が拡張し、血管まわりの三叉神経を刺激して痛みになると言われております。
これも私の経験からのお話になりますが、偏頭痛は緊張性頭痛から移行していたり混合していることが多く感じます。
緊張性頭痛では血管が収縮しますが、その時にセロトニンという物質が出ています。
血管の収縮状態が続くと、今度はセロトニン不足となり血管が拡張するとも言われています。
また頚椎が捻じれると、椎骨動脈(頚椎の横突孔という穴を通る血管)に負担がかかるとも言われております。
偏頭痛は椎骨動脈の圧力が関係している
(カパンジー機能解剖学 Ⅲ脊椎・体幹・頭部 医歯薬出版株式会社)
偏頭痛は血管が広がる時に痛みます。頭を下げた時やお風呂で温まった時、お酒を飲んだ時などです。
他にも偏頭痛の症状として、脳神経症状が出ることもあります。音や光、またはにおいなどを敏感に感じたり視野が狭くなったりする場合もあります。
(私の仮説ではありますが、脳神経に栄養を送る椎骨動脈が関係しているのではと考えています。)
ちなみに、緊張性頭痛では血流不良なので温めると楽になるのですが、偏頭痛では温めると逆に痛みがひどくなるので注意が必要です。
施術で、ただ単に固まっている筋肉をほぐしたり電気を当ててもその時だけで、頭を支えている柱(頚椎)自体の機能を改善させない限り、すぐにまた筋肉は緊張することになります。
また頚椎の関節の捻じれは筋肉をほぐしたとしても一向に変わりません。
当院では、関節の捻じれや傾きを整え、頚椎が頭を支えられる状態に改善させる治療ができます。
パーマー系カイロプラクティックは、どこに行っても、何をしても、頭痛が良くならなかった方の助けになれると思います。
- パーマー系カイロプラクティックが治る理由はこちら
- 頚椎について詳しくはこちら
- 肩こりについてはこちら
当院のパンフレットができました!
新年のごあいさつ
パーマー系カイロプラクティックが「治る」理由
かずあき鍼灸整骨院です。
「パーマー系カイロプラクティックが治る理由」について書きたいと思います。
※パーマー系カイロプラクティックの説明について詳しくはこちら
パーマー系カイロプラクティックが治る理由を説明しますと、
「神経圧迫を起こしている背骨のズレ(サブラクセーションといいます)を正しく取り除くことができるから、自然治癒力の働きが活発になり治っていく」というのが理由になります。
身体には自然治癒力というものがあります。
この力が傷んだ組織を修復してくれます。
爪や髪が伸びるのも同じ力によります。
また、この力は一つの受精卵が280日をかけて赤ちゃんを作り上げる力とも同じです。
カイロプラクティックではこの力の事を、イネイトインテリジェンス=先天的能力といっています。
身体を「作り上げる力」と「治癒力」は同じ力
自然治癒力(イネイトインテリジェンス)は自律神経が関係しております。
リラックスしたり寝ている時などは副交感神経が盛んになり身体は「休息モード」になります。
この状態では自然治癒力がより働いてくれます。
【自律神経とは】
内臓や血管などを自動でコントロールしてくれている神経のことです。
交感神経と副交感神経があり、シーソーのようにバランスを取っています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」がある
パーマー系カイロプラクティックでは神経の流れを改善するので、この自律神経に対して働きかけることができます。
自律神経が適切に働くことで治癒が進みます。
自律神経は脳幹から始まり、脳神経(迷走神経)や背骨(胸椎や仙骨)から出入りして全身のあらゆる「組織」と「脳」をつなげています。
※組織=細胞の集まりのこと
細胞が正常に働いているかなどの情報を脳に伝えたり、逆に脳からの司令を細胞に伝えたりしています。
「脳」と全身のあらゆる「組織」は自律神経によりつながっている
組織が傷んだ場合はその情報が脳に上がり、今度は脳からの指令を伝えて組織の血管(細動脈)をコントロールして多くの血液(栄養)を送り、組織を修復させるように働いてくれます。
※交感神経は、身体の隅々まである細動脈という細い血管の筋肉(平滑筋といいます)につながり、血管を収縮させる働きもあります。
サブラクセーションという神経を圧迫している背骨があると、自律神経も圧迫されているので不具合を起こします。
この圧迫を改善させることで、自律神経の流れもスムーズになり組織修復が進むと「治る」のです。
組織が長い時間傷んだ状態だと「組織変性」してしまい、修復できなくなってしまいます。
手遅れになる前にサブラクセーションを取り除くことをお勧めいたします。
※関節の治療の必要性についてはこちら